どうでしょう。ヤマハの3気筒。

毎年恒例行事となっているヤマハ発動機一気乗り試乗会に参加してきました。開催地は毎度の修善寺サイクルスポーツセンター。

昨日今日と2Dayで、今日の参加者によると雨天とのことなので、昨日晴天に恵まれた自分は相変わらず日ごろの行いがよいな、と自画自賛。

 

今回はTMAX530国内仕様、新型FJR、BOLT、マジェスティS(SMAX)がイチオシモデルとして並べられ、各PLによる簡単な技術説明等が行われました。

新型車両以外にも国内で正規販売される現行モデルはほとんど揃っているので、とっかえひっかえ乗り比べます。

 

たいしたキャリアがあるわけでもないのに、メディアで書きたいように書いてしまうため多くのメーカーに嫌われている自分ですが、すべて本心です。言葉をオブラートに包むときはありますが、大人の対応として立場をわきまえた上でのこと。いいものは良いと言い切ります。

 

という前書きを示すには訳があって、たくさんのヤマハバイクに乗って思うのですが、どれも素晴らしい。でも何か足りない。

 

XJR1300とSR、そしてトリッカー。これは最高点。

でも他はどこかで誰かと戦わなくてはならない立場で(価格で、装備で、スタイリングで等々)、ライバルと比べて選ぶポイントに悩むのです。

今回注目していたモデルにBOLTがあります。

クルーザーモデルであるスターシリーズの新作で、950ccの空冷Vツイン。883に真っ向から勝負したくなる一台。想像以上に良かったです。

値段(8000ドル前後)、スタイリング、性能、どれも良い。これは売れると思います。しかし残念ながら、新しさがないのです。

 

さらに会場では前々から噂されていた3気筒モデル、MT-09もお披露目されました。

いやぁ、ヤマハのスタイリングは素晴らしい。GKデザイン様々です。

3発サウンドもいい(と、みんな言っていましたが、個人的には今ひとつ)。

これでトラ、アグスタ、ヤマハと3気筒三つ巴体制となるわけですが、十分戦える素質があると思います。

 

でも、やはり新鮮味がないのです。

 

これはヤマハだけではなく、全メーカーで感じること。

賛否ありますが、KTMのデュークシリーズ。あれは面白い試みだと思います。インドでつくってようとも、楽しければ良いのです。

ムルティが良くなっても、タイガーがアジがあっても、BMWのGSにはかないません。それはクルーザーでH-Dに挑むことに近いと思います。ちなみにTMAX以上のスポーツスクーターはありません。

マーケットに対するビジネスの世界です。

自分の行っている雑誌やウェブ、広告など、メディア業界でも、まったく同じことが言えると思います。だからこそ私はコンシューマーを楽しませ、笑わせ、ほろりと涙させるような努力を絶やしません。

それを理解してくれるヒトから仕事を依頼されます。隣と同じ+α程度では、納得できない世の中だと思います。

おっ!と思わせてくれるエポックなモデルを待っています。

 

追記:ヤマハのバイクにバターになるほど乗りました。テストした車両は、どれを買っても人生を豊かにしてくれるバイクであることは間違いありません。エクスキューズやフォローではなく本心です。

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