たまには仕事外でバイクを考察

某ウエアブランドのPV撮影で、

トライアンフ最新モデルである“ストリートトリプルR”と、

ドゥカティ”ハイパーストラーダ”に乗った。

 

ストリートトリプルはクラブマン編集部時代に、ベタ褒めしたことがあるバイクで、トータルでの高い手頃感は本当に素晴らしいと考えていた。それから数年が経ち、新型になり、さらには上級モデルであるストリートトリプルR。

走り出した瞬間に、「そうそう、これこれ」と思わずにやけてしまう程よい感じ。とてもスポーティなのだけれど、その名のごとくストリートにマッチしたサイズとパワー。

非常に健康的で潔いスポーツバイクだ。運動会で気になるあの子が頑張って走ったあと、息を切らしながら、かいた汗が光ってるのを見てしまい、なんだか秘密の部分を垣間見たようにゾクゾクしてしまう。そんなノスタルジックなヘルシーさが素敵である。

ただし、旧モデルより完成度は高いものの、低速域でのスロットルワークひとつでリフトアップしていたパンチ力が削られ、トルクの山がもう少し上の回転にされている。そのおかげで、どこまでも地を這うような加速を楽しめるのだが、その点が健康的と思える部分でもある。

ストリートトリプルRは、幅広いライダーが購入して幸せになれるモデルだと思う。

 

 

そしてハイパーストラーダ。これはストリートトリプルの逆ともいえる何とも注射打ちまくったようなスパルタンな乗り味。空冷エンジンから水冷エンジンとなり、低回転時のスムーズさは出せたが、祭囃子のような”ワッショイワッショイ”感がすさまじい。

これは本当に余談だが、昨日電車に乗った時のこと、駅のエスカレーターで前を行く女子高生のスカートが階段を上るたびにリズムよく太ももに触れるのを、見てはいけないと目をそらした時に、なぜか心の中で“ワッショイワッショイ”と無意識でつぶやいていた。あれと遠からず近からずだ。
話を戻すと、スロットルレスポンスが最も鋭いスポーツモードにすると、フロントがいつも宙に浮いているような加速をする。これは試乗車に装着されていたパフォーマンスシートが前後移動しずらい形状だという点も大きいが、アブドミナルポーズでウラウラとゴリ押しされてくる感じが、なんとも強烈。

たいして、他のライディングモードにすると、ライドバイワイヤーのセッティングのせいなのか、スロットルレスポンスが個人的には好みでなくなる。ハイパーストラーダに限ったことではないが、ドゥカティは乗り手を選ぶ。そして乗り手はよく考えて選ぶべきバイクなのだ。だからドゥカティのことは大好きであるし、このバイクもとても楽しくワッショイすることができた。

 

それにしても今日のPV撮影はメッシュジャケットだらけで、とても寒かった。

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